OTEDAMA

2018/12/20 20:19

我が家には5歳と2歳の子供がいます。

保育園のお迎えは一番ビリになることもよくあります。

今日も一番ビリでした。

「保育園お迎えビリ」に罪悪感を感じるお母さんも多いのではないでしょうか。

それは感じる必要のない罪悪感ですが、
きっと私たちが生きてきた中で築いてきた「常識」のせいで感じる「罪悪感」です。

家に帰って、お風呂に入れて、ご飯を作って、食べさせて、洗濯して、明日の支度をして。
お風呂で膨らますガーゼの風船、
ソーセージと卵焼きのまるで朝ごはんみたいな簡単な夕ご飯、
夕ご飯の後はタブレットでYou Tubeをザッピングしている彼らを無視して洗濯。
今日は、保育園が指定しているノーメディアデー。

「すみません。何を言っているのかわかりません」
Siriと会話をしている2歳児。

すべてが終わるともう9時。
ため息をつく毎日。

ビールを1本飲んで、
一息ついて、
こんなに大変なのにとらえどころのない罪悪感がまとわりついて、
夕方3時に迎えに行って、子供をブランコに乗せて、
ママ友とおしゃべりして帰っていくお母さんをうらやんで、
「ねえ、おやつの後すぐお迎えに来て、保育園で遊べるお母さんと、
 いつもビリになっちゃうママとどっちがいい?」
ひざの上にのってきた娘にそんなことを聞いてみた。

「ママはどっちのお母さんになりたいの?」
弟ができて大人びた5歳児は逆質問という、
そんなテクニックを使う。

「ママは早くお迎えに来てくれるママがいいかな」
2足も3足も履いていて、下駄箱に置き去りになっている「わらじ」すらある私。
1足くらい脱ぎたい気分だった。

「ねえ、ママ。
 早くお迎えに来てくれるママもいいけどね、 
 一番ビリのママのがいいな。
 だってね、一番ビリのママは一番お仕事がんばったママなんだって先生言ってたもん。
 こっちゃんね、それがうれしいの」

働いているお母さん、
罪悪感を感じて日々働いているお母さん、
早く行かなきゃ、とお迎えを急いでいるお母さん。

子供は何の既成概念もなく、
働いているお母さんは正しいことをしていることを素直に理解しています。

私の預けている保育園の先生のおかげではありますが、
きっと子供はみんな一所懸命働いているお母さんを誇らしいと思っています。

だから好きなことを一所懸命やりましょう。
何を犠牲にすることもなく、自分らしく人生を歩みましょう。
その背中が一番美しいことを子供が一番知っています。